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2007年7月

地震

おんぼろトラックに乗り、権兵衛峠あたりを走っている最中に地震。

作業スタッフとしては、新潟や飯山方面で、多大の被害が出ている事など知らぬまま、取り付け依頼のパイプや、アスファルト補修道具を乗せて走る。

右折のために右ウインカーを出すと、通常の3倍ぐらいの速さで点滅し、数秒後に加速度的に点滅回数を増やし、やがてリレーが悲鳴を上げて、ビーと音がし始める。

後方の車が見たら、族の改造車か……とは思わないだろうな。故障か?と思うだろう。なにせ、トラックの様子が、普通ではない。どう普通ではないかというと、銀色に塗られ、あおりは木製。荷台の溶接は素人。

まさにおんぼろトラックを、素人が手直したという風情なのだ。

しかし、性能はそこそこあるのだ。

このトラックを、なぜぴぱスタッフが所有しているのかというと、数年前、ぴぱスタッフの作業場である森に、小屋製作するため、様々な資材運搬や小屋作りにユニック付きトラックの必要に迫られたのが発端であった。

場所は森の中という事と、スタッフの4駆好きが高じて、4駆でユニック付きのトラックが探された。しかし、4駆となると中古市場にも、その数は極めて少なく、高価なのだ。

ネットでの検索方法もあるが、スタッフはある方法を講じた。それは、車であちこち流すのだ。

流す?

そう、流す。当時、勤め先と居住地が離れていたため、通勤に車を使っていた。この通勤の行き帰りに、様々な道路を通り、景色を眺めたのだ。どんな景色かというと、建築会社の裏。資材置き場。廃車置き場などなど。

そうして、半年。とあるボーリング会社(玉を転がして遊ぶボーリングではなく、温泉などを掘る穴堀業者の事)の資材置き場に放置されているブルーのこのトラックを発見した。見学すると、運転席はゴミの山。あちこちに何か刺さったような穴。荷台はボロボロ。しかし、何と4駆。そしてユニック付き。それも5段。さらに、走行距離が少なかった。

すぐに所有者の社長に面会。社長の成功の道のりの話を2時間程聞き、市場の半額ほどで譲ってもらった。

その後、荷台を解体して、鋼材を溶接して作り直し、穴をふさぎ、銀色に塗装。車検を通すために、あおりが必要と言われ、突貫工事で木造りあおりをとっつけて、自前で構造変更をして車検場に持ち込んだという代物なのだ。

このトラックには、様々なトラブルが付きまとい、修理に手も必要であったか、当時使用頻度はたいして無かった。ところが、現在、ぴぱのフェンス製作や補修道具運搬車として、多用されるようになったのだ。

このトラックを多用するようになって気付いた事がある。

それは、運転視界が心地よいという事だ。

4駆仕様のため、運転席が大変高い位置にあるのだ。その高さは、大型ダンプなみ。だから、運転していて、気持ちが良いのだ。それにターボディゼルなので、思った程燃費も悪くない。

しかし、他のメンバーには、乗っていて恥ずかしいとかいう者もいるにはいるが……。

今回の出動は、ぴぱの駐車場の車止めをとある事情から、外して欲しいという要望に答え、素人スタッフが、建築会社の指示を仰いで、バールでコジ上げて外したら、なんと、車止めだけでなく、その下のアスファルトもどっさりくっついて剥がれ、駐車場に穴が開いてしまったのだ。

正直、焦った!!

恐るべし、車止め用接着ボンドの威力。

さて、アスファルトの補修など未経験であるから、どうしたものかと、ネットで調べ、簡易アスファルトを購入。さらに、今後の事も考えて、アスファルトや砂利等を踏み固めるプレートという、エンジンで振動する地固めマシーンをネットオークションにて落札。穴発生から2週間後、トラックに乗せてぴぱに登場。そして、本当にできるのか、不安を抱えながら、現場の穴を覗いた。

中に、ダンゴ虫が数匹ウロウロ。

意を決して、簡易アスファルトの袋を破き、コテですくって、穴に投入。叩いては盛り、叩いては盛り。足でコネコネと踏みつけ、最後に重さ80キロというプレートマシンをトラックからユニックで下ろし、台車に乗せて現場まで移動し、エンジンスタート。

これが、うまくエンジンがかからず、焦る。

エンジンがかかると、作業員の心臓にも響くので、防音ヘッドホンをつけ、エンジン全開。

バタバタと5分ほど簡易アスファルトを突き固め、作業終了。

意外に簡単に終わり。

今後の勉強になったと、安堵。

その後パイプの取り付けと、ベランダの採寸を行い、帰途についた。

そして地震を知った。

人ごとではない。地震によって被害にあった方々の心痛を思う。

自宅に戻ると、海外にいる友人が、様子を教えてくれと電話やらメールやらをよこした。ふるさとが柏崎市だという。祖父の代ではあるが、心配だと。

柏崎市と聞いて聞き覚えがある。

そして、問題になっている原発。

んんん?

そうだ。行った事がある。

東京電力の原発だ。この原発、数年前に仕事絡みで、見学に行った。その見学時に原子炉の真上に立った。入り口から靴やらなにやら脱いで、作業着を着て、原発内で被爆する放射線量を測定するなにかを胸に着けた?ような気がする。館内を探索したが、なんとなく、厳重のようでいて、いい加減のような気もした。対応はすこぶる良かった。

被爆国として日本の原発に対する反応は過敏だから、東京電力も、好印象をもってもらいたいのだろう。確か、弁当付き、長野県からのバス代も全て東京電力持ちだった。

地震国である日本に原発は無い方が良いのだが、なにせ、エネルギー確保を考えると、必須である。化石燃料は二酸化炭素を排出し、地球温暖化に拍車をかける。これを現実的に阻止できるエネルギーの代表として、原発は欠かせない。資源の無い日本としては、以前事故のあった高速増殖炉「もんじゅ」で熱変換用のナトリウムが漏れて、一時開発中止になってしまったが、資源国でない日本が燃料を原発で作れるという方法は、危険でもやりたくなるのも無理はない。

しかし、ごみ処理場と同じで、必要だが、自分の居住地の近くにはあって欲しくないと思う。しかし、大きな事故が起これば、狭い日本、どこにいても似たりよったりではあるが。

話はあちこち飛んだが、もう一つ。

我が家のミーゴとミントが作った子猫4匹は、市民タイムスのもらってくださいコーナーに載せたところ、3匹は貰われた。

良かった良かった。

残り1匹は、子の友人が貰って行く事になっいるのだが……

本当か?

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目隠しフェンス

やりました。

やっとぴぱの目隠しフェンスの製作設置が終了しました。

もー、本当に、ご苦労さんものでした。

思い起こせば、丸々一年。

ぴぱの設計のかたわら、他と違ったぴぱ独自のなにかを?と、考え、イメージスケッチを数十枚と暇にまかせて描き続ける中、生まれた目隠しフェンス計画。

いやはや、こんなに大変な目にあう事になるなんて、当時は思わない。何せ、イメージデッサンは、紙の上の空想物だから、描くのは簡単。でも、それを現実の物としてこの世に誕生させるのは、並大抵の事ではない。それも、1セットとかいうのならまだしも、27セットだから、もー、冗談じゃないよの世界。

しかし、根が、空想好き。絵空事を考え、その工夫を日々こね繰り回し、より面白い物とかやっていると、もはや、そのためのコストや製作労力も忘れ、夢は枯れ野を駆け回るというやつで……。

 構想から、設計、そして、先の苦労も考えずに購入してしまった鋼材を前に、呆然。

 もはや後戻りはできないところまで追い込まれ、森の作業場は、工場ラインのようなありさま。雨の日も雪の日も、綿々と続くシルクロードをトボトボと歩き続けて、揺れる砂漠の向こうに、天竺を見たり。

 しかし、他の仕事をしながらのこのフェンス計画の一年は、さすがにきつかった。

 数日、休暇をもらいたい。

 本当に。

 森で、ゆっくりお茶でも飲もう。

 風に吹かれて。

 

 

 

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